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本日の「ジャズを聴く」 -Lover,Come Back to Me(恋人よ我に帰れ)-

本日6/19、27名の応募があり、予定通り開講いたします。

 

2019年 6月19日「ジャズを聴く 〜アナログレコードと最新デジタル音源で巡る名曲〜」

 

Lover, Come Back to Me(恋人よ我に帰れ)
シグマント・ロンバーグ作曲 1928年

 

 ブロードウェイの最後のヒットオペレッタ=”Broadway's last hit operetta”と目された『The New Moon』の劇中歌。1928年作曲:シグマンド・ロンバーグ(1887-1951)、作詞:オスカー・ハマースタイン2世(1895-1960)。
 このオペレッタの中では、Lover, Come Back to Meの他「Softly, as in a Morning Sunrise(朝日のごとくさわやかに)もこのコンビによる劇中歌で登場します。

第一幕
7曲目 Softly, as in a Morning Sunrise

第二幕
3曲目 Lover, Come Back to Me
6曲目 Softly, as in a Morning Sunrise(再演)
8曲目(最終楽曲) Lover, Come Back to Me(再演)

といった具合に核となる楽曲でした。これらが様々な形でカバーされ現代ではジャズスタンダードとして根付きました。

 オペレッタというのは「小さいオペラ」を表す2時間程度の短めな(現代では十分長いですが、、)喜劇でした。これをロンバーグらは、アメリカでもっと大衆化した形で表現するようになり、現代的な「ミュージカル」が誕生したと考えられています。具体的には、前者がオペラ調の発声、オーケストラ音楽(クラシック)、歌い手と踊り手が分かれていた、言語はドイツ語、だったのに対して、後者は、地声も含めた自由な発声、ジャズ的なバンド、歌い手が踊る、言語は英語、へと変化したのです。

 

 

【歌詞】田丸訳
導入部
You went away
I let you (あなたは去り私は止めなかった)
We broke the ties that bind
I wanted to forget you
And leave the past behind (縁は切れ、過去の事にしたかった)
Still, the magic of the night I met you
Seems to stay forever in my mind (けれど、あなたと出会った夜の魔法が、心に永遠に残っているみたい)

Aメロ
The sky was blue
And high above (空は果てしなく青く高い)
The moon was new
And so was love (月は新月で私の恋も新しかった)
This eager heart of mine was singing
Lover where can you be(「恋人よ、いまどこに?」と私の心が歌っていた)

A’メロ
You came at last
Love had it’s day (あなたが現れた日、恋は最高の瞬間を迎えた)
That day is past
You’ve gone away (でもあなたが去って、もう過去の事になる)
This aching heart of mine is singing
Lover come back to me (「恋人よ我に帰れ」と私の病んだ心が歌っている)

Bメロ
(When) I remember every little thing
You used to do. I’m so lonely (色々な出来事を思い出すととても寂しい)
Every road I walk along
I walk along with you (同じ道を歩んで来たのだもの)
No wonder I am lonely (無理もないわね)

A’’メロ
The sky is blue
The night is cold (空は青く、夜は冷たい)
The moon is new
But love is old (月は新月、でも恋は過去の事)
And while I’m waiting here
This heart of mine is singing 
Lover come back to me (ここで待ち続けながら「恋人よ我に帰れ」と心がうたっている)

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