プロフィール

 東京都町田市出身。9歳からトランペットを、14歳からエレクトリックベースを始める。トランペットを植木保彦氏に、和声学、作曲法を高浪晋一氏、二宮洋氏に師事。1999年、バークリー音楽大学(米国ボストン)の奨学金試験に合格し同校に入学。ベースをAnthony Vitti、作曲をDick Lowellに師事。2001年、ジャズ・コンポジション科卒業。

  帰国後、音楽制作会社にて映像向けのBGM制作を行う傍ら、ベーシストとして演奏活動を行う。専門学校、短期大学の作曲の非常勤講師を経て、2008年に東海大学専任講師となる。

 

  現在、東海大学教養学部准教授。専門は作曲、ポピュラー音楽史(ジャズ)。主な担当授業は「ジャズの音楽と歴史」「即興演奏法」「コードネーム」、DAWを用いた「コンピュータミュージック」「音楽実習(サウンドプロデュース)」「芸術表現基礎(複数教員担当)」など。

 2014年より、ジャズに関する公開講座、生涯学習講座に力を入れています。これまでに、東京都港区、豊島区、世田谷区、神奈川県相模原市、秦野市、千葉県松戸市、茨城県行方市、日立市などでアナログレコードを用いた講座を実施しました。

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ジャズ講座について

はじめに

 

 「音楽を聴く」という事に正解、不正解はありません。素敵な音楽に出会い、自由に楽しめればそれで良いのです。私が、行政と協働して企画しているジャズ講座は「ジャズの聴き方を教える」様なスタイルではありません。いわゆるハウツー的なやりかたが好きではありません。尊敬すべき様々な時代のジャズの様式を、歴史や文化的な背景、変化していく音楽理論など、その作品のバックグラウンドを紹介することで音楽への理解を深めていただくことを目標にしています。作曲や演奏者としての自分自身の経験も生かして実演等も含めた楽しい講座を心がけると同時に、敷居の高いマニアックな話に終始せず平易な楽しい語り口調で講義を行っています。

 

 こうしたジャズ講座の活動が、音楽、特に「ジャズ」のリスナーが増えるきっかけになれば大変うれしく思います。現代ではイヤホンやヘッドフォンを用いてスマートフォンなどで音楽を聴く機会が多いと思いますが、私のジャズ講座ではこだわって、アナログレコードや高音質なオーディオ(オーディオマニアではないです)、実際の楽器、などを用いています。インターネットを通したデジタルメディアでは体験できない「その場の空気感」のようなものを感じ取っていただければ幸いです。そして、講座を通してジャズに興味を持っていただいた受講生の方々が、コロナ禍以降苦境に立たされているジャズライブハウスなどに足を運んでいただけるようになれば、私の微々たる活動も少しは意味を持つことになるのかもしれません。

東海大学とジャズレコード

 

 かつて東海大学に、医学部教授を長くつとめられた牧田清志さん(1915-1988)という方がいらっしゃいました。慶応大学医学部卒、在学中はライトミュージックソサエティでドラムを演奏。1956年に米国留学(児童精神医学)。58年に慶応医学部助教授。1974年に東海大学医学部開設、初代教授(医学部精神科)。

 

 1970年代には「牧芳雄」というペンネームでジャズ評論家として活躍され、山野ビックバンドコンテストの審査委員長もつとめました。この牧田先生が東海大学付属図書館に数千点のレコードを寄贈され、現在でも「牧田コレクション」として保管されています(一般への貸し出しは行っていません)。

 

※有料講座で音源使用の場合は、JASRAC等への音楽著作権に関する手続きを行っております。


行政と協働した例

東京都内

  • 豊島区としま未来文化財団講座
  • 港区みなと区民大学公開講座
  • 港区立高輪図書館教養講座
  • 渋谷ハチ公大学生涯学習講座
  • 小田急まなたび
  • 世田谷区生涯大学

関東近県

  • 千葉県松戸市生涯学習講座
  • 茨城県民大学
  • 茨城県北生涯学習講座
  • 埼玉県八潮子ども夢大学
  • 神奈川県秦野市ほりかわジャズ
  • 神奈川県秦野市東公民館

大学講座

  • 東海大学生涯学習講座
  • 「ジャズを聴く」~高音質オーディオで聴くジャズスタンダード~

踊っているわけでは無く、「ポリリズム」を身体で説明しています。
踊っているわけでは無く、「ポリリズム」を身体で説明しています。

こころがはずむ!ジャズを聴こう!

 

 新型コロナウイルスの出現は社会を急速に変容させました。状況を直視すれば厳しい現実が突き付けられます。そんな時代だからこそ人間の想像力に目を向ける必要があるのではないでしょうか。講座ではレコードを用いて、楽しいジャズの歴史を紐解きます。

茨城県民大学ジャズ講座楽しく終了しました!

こころウキウキ、大編成ジャズの魅力に迫る

 

 コロナ禍で社会全体が暗く、気分が落ち込みがちな現代、音楽を聴いて心が救われるという経験は決して少なくないのではないでしょうか。明るくウキウキ、ポンポン跳ねるような軽快な「スウィング」の歴史を学び、楽しく試聴しながら、大規模編成のジャズの魅力に迫ります。

令和元年(コロナ以前)、港区民大学ジャズ講座の様子

みなと区民大学ジャズ講座(2014年~現在)

 

 令和五年度で終了というアナウンスもありましたが、令和六年度以降も継続担当(引き続き東海大学との共催)となりました。令和六年度は10/1、10/15、10/29,11/12、11/26の全五回で実施しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

こちらをご覧ください(10年間の実績紹介)

みなと区民大学(東海大学)
みなと区民大学(東海大学)

ジャズを聴く 高音質オーディオで楽しむジャズスタンダード

 

 ジャズのスタンダードナンバーから毎回1曲をテーマに、作曲者、歴史、名演、音楽的技法といった視点から楽曲を楽しく解説します。講師が生演奏を行ったり、ラジオ番組のようなライブ感のある講座を展開します。大変な社会情勢ですが、音楽を楽しく学び、一緒に楽しみましょう!


大人の教養講座(高輪ジャズ教養入門)

マイルス・デイヴィスの革新性

 

 モダン・ジャズの帝王と目されるトランペッター、マイルス・デイヴィス。彼の音楽を様々な視点から考察し、その限界無き創造性に迫ります。実演も交えた解説で、入門者から愛好家までモダン・ジャズの歴史を楽しく体系的に学習出来ます。今期は、マイルスの生い立ちから、作編曲家ギル・エバンスとの共同作業としても知られる「クールの誕生」、ハードバップ期の50年代前半くらいまでを丁寧に解説します。

レコードはケースで運搬
レコードはケースで運搬

ジャズを聴いて学ぼう

 

 何となく敷居の高いジャズの歴史を、レコードを用いて楽しく学びます。「興味があるけど、難しくて良く分からない」という方でもご安心ください!音楽を聴きながら楽しく学習しましょう。

モダン・ジャズを学ぶ

 

 ジャズという音楽は、何となく『難解な』イメージがつきまとうかも知れません。特にモダン・ジャズの時代、具体的には1940年代から60年代の小編成のスタイルでは、楽曲の殆んどが即興的部分(いわゆるアドリブソロですね)で構成されるため、さらに難解に感じられるかも知れません。この講座では、各時代の歴史や音楽理論を楽しい解説で紹介し、モダン・ジャズへの理解を深める事を目的とします。

ピアノやトランペットによる実演もあります
ピアノやトランペットによる実演もあります

公民館でジャズ!

クロスオーバー・フュージョン再考

フュージョンサウンドを支えたDX7で実演
フュージョンサウンドを支えたDX7で実演

 

 ロックや様々な音楽ジャンルとジャズが「融合」したのは1970年前後でした。電気・電子楽器の発展も伴い「クロスオーバー」や「フュージョン」といった折衷的な様式が生まれ、70〜80年代は新しいサウンドを模索する時代になりました。前半三回は、東海大学付属図書館所蔵のアナログレコードと高音質オーディオを用いて、楽しい解説と共に当時のサウンドを甦らせます。後半は、この時代の音楽の特徴である「低音の旋律=ベースライン」に着目し、実演・解説すると共に、昨今「シティポップ」と再定義される同時代の日本のポップスとの関連性についても考察します。


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茨城県日立市にて
茨城県日立市にて

関連掲載記事(外部リンク)

機材運搬について

 講座で使用する音響機材は、自家用車または大学学用車で一人で運搬しています。施設にエレベータがあれば基本的にお手伝いは不要です。東海大所蔵のジャズレコードは専用のセミハードケースで運搬し、スタジオ用スピーカスタンドや専用電源装置も持参しています(台車最大積載荷重300kg)。あなたの街にもお伺いいたします。下記コンタクトフォームよりお気軽にご相談ください。

 

ジャズ講座音響機器運搬

コンタクト

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