【初心者】や【リズム感の悪い方】に決定的に欠けているのは、時計のように一定のパルスをキープする能力です。色々な練習をする前に、分解能の高い正確なタイムキープ力をつけられる様な、私が普段行っている簡単な練習方法をご紹介します。1日数分で良いので、毎日弾いてみて下さい。こうしたきちっとした土台があって初めて、様々なテクニックが成り立つのだと私は考えます。
左手:メジャースケール(1オクターブ)を上行下行します。運指は以下の私の関連動画を参考にして、綺麗に丁寧に弾いてみて下さい。本編の前に前提条件の確認です。
右手:2フィンガーで『アクセントは無し』で弾きます(アクセントをコントロールする前に、まず『一定』を目指します)。ピック弾きでも考え方は同じです。
以下が本編で、紹介ビデオではテンポ60からスタートしていますが、遅すぎるのも難しいので90くらいから始めても良いと思います。Cメジャーから始まり半音ずつ上げて行きます。テンポはビデオでは一気に60から100、200、350、450まで上げていますが、練習テンポに慣れてから段々と5から10程度上げて行き、最終的にテンポ300-400台を目指します。1ヶ月ほど続けてみて下さい。正確なパルスが身体に記憶されることと思います。
ベースという楽器は、リズムセクションの中でも極めて重要な楽器で、弾き方一つでアンサンブル全体のサウンドが変わってくるくらい影響力のあるパートだと思います。それだけに、まず正確なリズムをキープする事は、ベースを演奏する上で最低ラインなのです。そのキープ力が出来てから、様々なノリ、グルーヴ、演奏テクニックなどを研究するのが上達の最短ルートであると私は考えます。是非お試し下さい。
次に、四分音符、八分音符、十六分音符を含んだリズム練習を紹介します。これも1オクターブのメジャースケールで実施出来ます。上行形と下行形を紹介しますので、上の練習のように半音づつ上げて行きながら繰り返し練習すると良いと思います。テンポは動画では1つだけで実施していますが、速いテンポや極端に遅いテンポでも試してみると、ご自身のウイークポイントが分かると思います。
次の練習は三連符です。「シャッフル」や「スウィング」のような跳ねた音楽スタイルには、このパルスが必要です。メトロームによっては三連を鳴らしてくれる機種もありますが、あえて四分音符のみにしてそれを『三均等分割』にすることが練習の要です。紹介して来た様な上記の3つの動画で、基本的なパルスはほぼ網羅出来ますが、『一定のリズムをキープする練習であって』全然音楽的ではありません。次にやるべきは、音楽的なリズムトレーニングです。近日、このホームページで幾つかのアプローチをご紹介したいと思います。
続編、近日アップいたします。